【まもなく廃線】3/27 岐阜バス 岐阜川島線 乗車レポート

桜の花は3分咲き、穏やかな日の差す季節がやってきました。私事で恐縮ですが、管理人は先日就職の関係で清流の国・岐阜へと引っ越して参りました。引っ越し早々、廃止になる路線で臨時バスが運行されるとのことで、段ボールの荷解きもほっぽらかして乗車してきましたので、本稿ではその乗車レポートをお伝えします。

 

岐阜川島線の始点となる岐阜バスターミナルE番のりば

今回乗車するのは名鉄岐阜から南東の方角、羽島郡岐南町の川島松倉へと至る「岐阜川島線」です。通常は平日朝の名鉄岐阜行2本と夕方の川島松倉行2本のみで土休日は運休ですが、今回はお別れ企画とのことで特別に3/26・27の土日に臨時バス3往復が運行されました。

 

行灯装備の334号車。型式はKL-MP37JMです 岐阜BTにて

13:45の発車まで暇つぶしに形式撮り。写真はペタノンで行灯搭載の334号車です。

 

添乗員さんの誘導に従って乗車します

やって来たのはKL-MP35JMの307号車(各務原)。真っ赤なジャケットに円筒のドゴール帽を被った添乗員さんの誘導に従って乗車します。始発の時点で乗客は15名ほどで、途中で数人の乗降があったので延べ人数で20人程の乗車でした。途中城東通り3丁目を発車すると、運転士さんがご愛顧への御礼をアナウンスしました。次の厚見中学校前以遠は一部を除き廃止対象区間となります。

 

E36の行先番号も見納めとなります 川島松倉にて

川島松倉に到着すると、添乗員さんから乗車記念カードが配布されます(後述)。乗客はバスを降りるや否や、四方八方に散ってカメラのシャッターを切ります。普段は閑散としているであろう終点の駐車場が、いまや大撮影会ともいうべき活況を呈しています。

 

おわかれヘッドマークと行灯 川島松倉にて

ヘッドマークのイラストは木曽川に掛かる川島大橋の南詰を抜けるバスを描いていますが、この橋は昨年5月の豪雨で橋梁が歪み現在は取り壊し作業中で、バスは近隣の平成川島橋を迂回しています。

 

名鉄バスとのツーショット 川島松倉にて

降車完了後、バスは先に待機していた名鉄バスの横合いに駐車します。しばらくすると、運転士さんの計らいで「岐阜バス」の行先が表示されました。辺り一帯はシャッター音が鳴りやみません。ヘッドマークの横にわが子や愛犬を立たせて2ショットを撮影する方もいらっしゃいました。

 

笠松駅発着の新系統「笠松川島線」が運行開始となります 車内にて

4/1からは名鉄笠松駅を起点とする「笠松川島線」に生まれ変わり、本数は一日5往復に増えます。

 

復路便の行先番号は数字が消え、東加納方面を表す"E"のみとなります 川島松倉にて

復路便は14:45の発車です。このバスは本日の名鉄岐阜方面最終バスで、おそらく前便や前々便で松倉に乗り込んだ人々も乗車した為、往路よりも高い乗車率でした。川島松倉を発車すると、左手に3分咲きの桜並木を迎え、次の松倉公民館前停では恐らく桜とバスを絡めて撮影したであろう方達が数人乗車しました。

 

伏屋(ふせや)停の横合いには神社の小鳥居が構えます。このバス停も今月末で廃止です。

途中木曽川の土手で香川のことでんバスに出くわすシーンがあり、愛好家らがカメラを向けていました。管理人は春ののどけさに眠気を誘われ、城東通り3丁目の辺りから記憶がありませんww。

 

川島笠田や八剣(やつるぎ)といった経由地も見納めです 岐阜BTにて

今回のバス旅はここまでとなります。最後に、車内で配布された乗車記念カードをご紹介します。

表面。上が往路便、下が復路便で配布されたカードです。

路線の歴史が綴られています

カードは往路便、復路便それぞれで一枚ずつ配布されました。表面にはバスのイラストが描かれています。上は三菱のMR4**系、下はP-MK辺りかと思われ、いずれも在りし日の旧車が描かれています。裏面には路線の歴史が紹介されています。